2024年

阪神・佐藤輝はなぜエラーが多い?三塁手への適性は?外野の方が良い?

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皆さん、こんにちは!らむ@Toraco(@ram_toracolumn)です!

2023年、岡田監督の就任とともに、三塁手としてレギュラーの座にある佐藤輝。

その打撃力にロマンが秘められていることは言うまでもありませんが…一方で阪神ファンとしては、とにかく

あまりにもエラーが多すぎる

ということが、大変に気がかり。

なぜ、佐藤輝はこんなにエラーが多いのか。そして、三塁手としての適性はどうなのか。

本日は阪神タイガースをこよなく愛する生粋のToraco・私らむが、佐藤輝のエラーの多さについて、お話ししようと思います!

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矢野監督時代はライト起用が多かった佐藤輝

佐藤輝は、近畿大学から2020年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。

序盤は三塁手としての出場もありましたが、当時の矢野監督はその身体能力の高さを活かすように、そして同じサードで打撃力の高い糸原との同時起用なども見据える中で、2022年からはライトでの起用が中心になります。

佐藤輝は走力もあり、また肩も非常に強いので、広い守備範囲と強力な送球が外野守備における強力な武器となっていました。

また、一般に外野は内野よりも守備負担が軽いとされており、外野手でいることが打撃に好影響を及ぼしているという意見もありました。

らむ
らむ
「好影響を及ぼす」というよりも「悪影響が出にくい」という感じかも知れませんけどね。

岡田監督になって「サードで固定」の方針

しかし、2023年から阪神タイガースの監督になった岡田監督は、

レギュラーメンバーのポジション固定

を掲げます。これは、試合展開等に応じて守備位置がコロコロと変わると、これが打撃に悪影響を及ぼすという考え方ですが、その結果、佐藤輝については、守備位置がサードで固定されることとなります。

この背景には、岡田監督は「強打者は内野手たるべき」というような考え方があったとも聞いたことがあります。

この三塁手固定については、かつての阪神の伝説的四番打者・掛布雅之氏を彷彿とさせると、好意的に見る向きも多かったように思います。

佐藤輝、三塁手になってエラー多発…

しかし、佐藤輝は、三塁手になってから、エラーが極端に増えてしまいます

エラー数は常にリーグワースト付近をさまよう上に、そのエラーも試合を決定づける致命的なエラーになってしまうことが多く、チャンスでの三振と相まって

戦犯は佐藤輝

という言い方をされることが多くなりました。

もちろん、持ち前の身体能力の高さを活かした好プレーもたくさんあるのですが、それをかき消してしまうほどのエラーの多さは、ファンに強烈な悪印象を残してしまうのです。

なぜサード・佐藤輝はエラーが多いのか

さて、なぜ三塁手で固定された佐藤輝は、こんなにエラーが多いのでしょうか。

【理由①】腰が高い

佐藤輝は守備のとき、他のサードの選手と比べると、少し腰が高いです。

一般的に、速いゴロに対応するには、しっかり腰を落として、身体でボールを止めるかのような感じで捕球体制に入るものですが、佐藤輝は腰が高いため、捕球時に少しスキが出来てしまっているように感じます。

加えて、佐藤輝は長身でもありますので、ゴロをしっかり抑えるには、普通の選手以上に腰をしっかりと落とす必要があります。

基本中の基本なので、おそらくプロの選手とコーチはこういったことは言わずもがなだと思います。

【理由②】送球イップス説

これは確定的なことは言われていませんが、佐藤輝には送球イップス説がささやかれています。

送球イップスとは、何らかの精神的な理由で、ある日突然、ボールを思い通りに投げられなくなってしまうというもの。

何かを正確に狙い、かつその際に細かな動作が必要になる局面において、大きな失敗を犯したときに、それがトラウマ的な引き金となって発生しやすいと言われています。

佐藤輝の場合、慣れないサードの守備で悪送球をし、そのことで首脳陣やメディア、ファン等に責められたことが、この送球イップスを招いたという可能性は考えられるところです。

【理由③】そもそもサードの守備は難しい

と、ここまで、佐藤輝のサードの守備に対して批判的に論じておりますが、多くのファンも、同じような感じで批判していることが、スタンド席やSNSの様子からも伺えます。

ただ、一つ、忘れてはいけないことは、

サードの守備は、相当に難しい

ということ。

サードは、強い打球が飛んでくることが非常に多いことから、「ホットコーナー」と呼ばれており、またファーストへの距離がもっとも遠いことから肩の強さや送球の正確さも求められる、非常に難易度の高い守備位置です。

当たり前のようにゴロを捕って、当たり前にファーストへ正確な送球を行う…サードでは、これが思いのほか難しいのも、また事実。

もちろん佐藤輝もプロですから、それを承知の上で守備についているわけですが、飛んでくる打球もプロのそれですから、そつなく守備をこなすことは、大変に難しいのです。

サードの名手といえば…オリックス・宗

ところで、そんな守備の難しいサードですが、このサードにおいて、圧倒的な守備力を見せる選手がいます。

それが、同じ在阪チームのオリックス・宗

宗は、打球速度が速いゴロも抜群の反射神経で抑え、深いところで捕球しても肩の強さで一塁アウトをとってみたり、時にはゲッツーでチームのピンチを防いだりと、圧倒的な守備職人としての地位を確立しています。

宗は打撃面では決して特筆する成績が出せているわけではないのですが、これだけの守備力があれば、守備でチームに貢献できる面も非常に大きく、オリックスリーグ3連覇を影で支えていた一人だと言えるでしょう。

らむ
らむ
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まとめ

以上、本日は、最近特に目立つ佐藤輝のサードでのエラーについて、なぜこんなにエラーが発生しているのかを考察してみました。

矢野監督のもとでは、特性的にも合っていた外野手で守備の負担が軽く、打撃に集中できていたのですが、岡田監督に代わってサードに固定されるようになり、このことでエラーが目立つようになってしまいました。

サード固定になった佐藤輝のエラーが増えた理由としては、腰の高さや送球イップスのおそれなども言われておりますが、そもそも野球におけるサードの守備が難しいということは、あまり言われておりません。

一方で、オリックス・宗はそんなサードの守備において、圧倒的な安定感を誇り、守備の面からチームに貢献できています。

願わくば、佐藤輝にもそんな守備を…と思うのですが、もしそれが望めないようだったら、佐藤輝をより適性の見込める外野への再配置とすると、より攻守ともに安定するのかもしれませんね。

ただしその場合、近本・森下・前川で安定しつつある外野を触らないといけなくなるため、これはこれで悩みが深そう…。

佐藤輝の守備位置問題は、今後数年間の阪神を左右する議論になるかもしれませんね。