プロ野球では、1年に1度見れたらラッキーと言われている三重殺とも呼ばれる野球の守備における記録の一つ、トリプルプレーですが、このトリプルプレーのさらに上であるフォースプレーは、実際に起こりうるのでしょうか。今回は、そんな有り得なさそうなフォースプレーや珍しいプレーについて調査していきます。
トリプルプレーとは?
まず、トリプルプレーについての意味ですが、一連のプレーで3個のアウトが記録されることを言います。ここでの一連の意味は、「ボールが投手の手を離れてからボールデッドとなるまで」もしくは「ボールが投手の手に戻って投手が次の投球姿勢に移るまで」と定義されています。トリプルプレーは、シーズン中、数えきれるほどしか起きないプレーで、一気に3つのアウトを取ろうと思えばシチュエーションが限られます。大前提として、ノーアウトで2人以上が出塁している状況でなければ、トリプルプレーは起こりません。
フォースプレーとは?
フォースプレーとは、走者に進塁義務があるときに、ボールを持っている野手が進塁先の塁に触れればアウトになるというルールです。走者にタッチせずに、ベースを踏むことでアウトにすることができます。内野ゴロを1塁に送球しアウトが宣告されることも、フォースプレーと呼ばれています。
フォースプレーは起こりうる?
先ほど説明したフォースプレーを起点に、トリプルプレーが起こることもあります。例えば、ノーアウト1塁・2塁だった場合、バッターが3塁近くにゴロを打ってしまうと、3塁を踏めば2塁ランナーがフォースアウトとなり、2塁に送球したら1塁ランナーがフォースアウトとなります。そして1塁に送球してバッターランナーもアウトとなり、トリプルプレーが起きるというわけです。
過去に起きた珍しいプレー①
2023年7月にメジャーリーグにて139年ぶりとなる珍しいトリプルプレーが起きました。レッドソックス対ブレックス戦で、レッドソックスが2対1でリードしている状況の中、先頭の4番・吉田が遊撃内野安打で出塁し、続いての打者デュバルもフォアボールでノーアウト1塁・2塁となりました。6番・カサスが放った打球は浅いフライを放ち、二塁まで近づいていたデュバルは戻り切れず、2アウトになります。二塁走者の吉田も三塁を狙うもののタッチアウトになり、激レアな三重殺が起きました。これには、当事者の吉田選手も呆然とした様子でした。
過去に起きた珍しいプレー②
2024年6月のフィラデルフィア・フィリーズ対デトロイト・タイガース戦では、95年ぶりとなる珍しいプレーが繰り広げられました。タイガース側の攻撃で、ノーアウト1塁・3塁という状況の中、マット・ビアリング選手の打球が投手のグラブに収まりアウトとなり、
スタートを切っていた1塁走者は戻ることができず、2アウトとなります。しかしここで、3塁走者は打球をゴロと勘違いしてしまい、帰塁しなければいけない場面で、ホームインしたためトリプルプレーが起きました。
まとめ
今回は、滅多に見ることのできないトリプルプレーやフォースプレーとはどんなプレーなのかについての調査でした。また、トリプルプレーの中でフォースプレーは起きうるのか、またこれまでの珍しいトリプルプレーに着いてもご紹介しました。単なるトリプルプレーだけでも、1年に1度見れるかどうかと言われている稀なプレーにもかかわらず、珍しいトリプルプレーを見れた人はさらにラッキーでしたね。プロである選手たちも、実際に追い込まれると、とっさに冷静な判断ができなくなってしまうのも無理がないと思います。このような珍しいプレーも、野球観戦には付き物ですね。