皆さん、こんにちは!らむ@Toraco(@ram_toracolumn)です!
2024年、兵庫県が揺れています。
元西播磨県民局長の内部告発文書に端を発した一連の問題は、斎藤元彦兵庫県知事の政治的責任を追及する動きにつながり、また兵庫県庁内の闇の深さをも浮かび上がらせています。
当ブログは阪神ファンのためのブログなので、政治的な話について言及するつもりはないのですが、一つだけ、阪神ファンとして見逃せない問題があります。
それは
なぜ、「阪神・オリックス優勝パレード」という、関西にとって最高におめでたい話題であるにもかかわらず、自殺者が出るような事態になってしまったのか…。
本日は阪神タイガースをこよなく愛する生粋のToraco・私らむが、兵庫県における阪神優勝パレードの問題について、お話ししようと思います!
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兵庫県を揺らす「文書問題」とは
まず、今回の阪神優勝パレード問題が浮上するきっかけとなった、「文書問題」について簡単にご紹介しようと思います。
斎藤知事の違法行為を西播磨県民局長が告発
2021年、5期20年の間、兵庫県知事を務めて来た井戸敏三知事が退任するにあたり、後継知事を決める選挙に勝利して、兵庫県知事となった、斎藤元彦知事。
しかし斎藤知事の評判はあまり芳しくなく、2024年3月、当時の西播磨県民局長だった職員が、マスメディア等に
という告発文書を配ります。
その告発文書の中には、
- 五百旗頭真先生ご逝去に至る経緯
- 知事選挙に関しての違法行為
- 選挙投票依頼行脚
- 贈答品の山(いわゆる「おねだり」問題)
- 政治資金パーティー関係
- 優勝パレードの陰で
- パワーハラスメント
という、「7つの告発」がなされておりました。
世の中的には、上郡町のワインやトレックの自転車をねだったとされる、④の「おねだり問題」や、20メートル歩かされただけで職員を強く叱責したという⑦の「パワハラ問題」が強く知られているところではあります。
斎藤知事は「嘘八百」と断じるが…真実と判明
さて、この告発文書が世に出た後、斎藤知事は3月末の定例記者会見で
と非常に強い言葉で非難し、文書を作った職員の退職を取り消しました。
しかし、この「嘘八百」と知事が避難した文書の内容のうち、「おねだり」の部分についてコーヒーメーカーの受領を兵庫県の産業労働部長が受けていたことが判明し、文書の中に真実が含まれていたことが判明します。
真実と判明したのに内部告発者を処分
兵庫県はその後、一連の件について、告発文書を作った元西播磨県民局長を停職3カ月という非常に重い処分にした一方、コーヒーメーカーを受領していた産業労働部長は戒告という非常に軽い処分に。
しかしこの処分もまた、
として世論の強い非難を浴び、そうした中で兵庫県議会は本件に対して強い権限を持つ「百条委員会」を設置し、真相の究明に当たろうとしたのですが…
告発者の元西播磨県民局長が自死
そうした中で、告発者の元西播磨県民局長が自死していたことが、7月8日、明らかになります。
斎藤知事は「百条委員会がプレッシャーになったのでは」と説明するのですが、本人が残した遺書には「一死をもって抗議する」と残されており、遺書とともに残された新たな文書は、百条委員会の資料として採用されることとなったのでした。
告発文書「優勝パレードの陰で」に書かれている内容
さて、その告発文書において、阪神優勝パレードのことは、どう書かれていたのでしょうか。
以下、告発文書の当該部分を掲載します。(ただし個人名・企業名は適宜置き換えます)
⑥優勝パレードの陰で
令和5年11月23日実施のプロ野球阪神・オリックスの有償パレードは県費をかけないという方針の下で実施することとなり、必要経費についてクラウドファンディングや企業から寄附を募ったが、結果は必要額を大きく下回った。
そこで、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。幹事社は〇〇(某信用金庫)。具体の司令塔は片山副知事、実行者は産業労働部地域経済課。その他、〇〇(株式会社)からも便宜供与の見返りとしての寄附集めをした。パレードを担当した課長はこの一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず、うつ病を発症し、現在、病気休暇中。しかし、上司の〇〇(当時の県民生活部長)は何処吹く風のマイペースで知事の機嫌取りに勤しんでいる。
行政のことを知らない人には分かりにくいかもしれませんが、ざっくり言うと…
- 阪神・オリックス優勝パレードは、「自治体の予算(=税金)を使わない」という方針で実施する予定だった
- そのため、お金はクラウドファンディングでまかなうこととしていたが、集めたお金が全然足りなかった
- 一方で、①の方針があるので、足りない分を「表向きには」税金で出すわけにはいかなかった
- そこで、いったん信用金庫への補助金を増額した
- すると、信用金庫の方で増額分のお金が余るので、この部分を優勝パレードの寄附に回させた
- こうすることで、「表向きには税金を使っていないように見せつつ、信用金庫を経由させることで、実質的に税金を使って優勝パレードのお金を支出した」ということが実現できた
…というものです。
不適切な仕事から自死に至った元県民生活部総務課長
このような理屈なき補助金の増額は、事業者との癒着が疑われる、きわめて不適切な事務処理ですが、それを民間企業である信用金庫も巻き込んで実施した…。
このような不適切な仕事をさせられていたのが、兵庫県において優勝パレードを担当していた、当時の県民生活部総務課長だったのです。
この当時の県民生活部総務課長は、告発文書にあるとおり、不適切な事務処理を、民間企業を巻き込んでさせられるという状況に心を病んでしまい、その後、病気休暇に入ってしまいます。
しかし、この県民生活部総務課長がこのような状況になっているということは、表向きには明らかにされないまま、令和6年度の人事異動で、この県民生活部総務課長は兵庫県の関連団体・兵庫県青少年本部に出向となります。
その後、程なくして、この元県民生活部総務課長が自死した…という噂が、県庁内に広がります。
しかし、この元県民生活部総務課長が自死したという噂を、兵庫県は公式には一切認めません。
県議会で問われても、「死亡したかどうかも含めて答えられない」という答弁に終始し、明らかに異様な雰囲気が漂うのです。
その後約3カ月、文書問題が大きくなるにつれ、この「県民生活部総務課長が自死したことが隠蔽されている」という疑惑も大きな話題となり、ついに7月24日、公式に斎藤知事自身が、阪神・オリックス優勝パレードを担当していた元県民生活部総務課長の自死を認めることになるのです。
記者:昨日、前県民生活部総務課長が亡くなったことについて、職員向けに通知がされたということを聞いております。
これまで前課長については、知事はプライバシー保護の観点から、お言葉、コメントを避けておられましたが、改めて、今回通知されたということで事実関係含め、説明をできる限りお願いします。
知事:昨日、弁護士を通じて、コメントを出されたということは承知しております。
改めまして、前課長におかれましては、パレードの対応へのご尽力、そして、お亡くなりになられたことへのお悔やみを申し上げたいと思っています。
私からはすでに人事課を通じて、ご家族の方に感謝の意を述べさせていただいておりますし、昨日、報道機関への周知があったことを踏まえて、改めて人事課を通じて、まずは、お悔やみを申し上げたいと思っています。
※兵庫県ホームページ「知事記者会見(2024年7月24日)」より
不正を隠蔽?知事側近の「牛タン倶楽部」とは誰?
ところで、こういった一連の不正や疑惑については、斎藤知事の問題として連日テレビニュース等で報じられていますが、組織内の実態としては、斎藤知事に近い「幹部4人組」がそれらを仕切っていたとも言われています。
その幹部4人組は、かつて斎藤知事が総務省の官僚として宮城県に出向していた頃、東日本大震災の復興にかかわる中で、兵庫県からの支援を担当していた、当時の兵庫県人事課の関係者たちです。
「牛タン倶楽部」4人組の名前と肩書き
その4人組は、宮城県仙台市の名物を愛好していたことから「牛タン倶楽部」と呼ばれます。
【牛タン倶楽部のメンバー】
- 片山副知事
- 小橋理事(2023年は総務部長)
- 井ノ本総務部長(2023年は県民生活部長)
- 原田産業労働部長
※役職は2024年7月1日時点
この牛タン倶楽部のメンバーは、一連の文書の中にも名前が随所に登場しますが、そうした中にあって、片山副知事は一連の問題に責任をとって辞職、そして小橋理事は降格した上で病欠に入ることとなりました。
井ノ本総務部長は優勝パレード問題の当事者
本稿では、阪神・オリックス優勝パレード問題について考察しているので、そこにフォーカスを当ててみてみます。
2024年に筆頭部長である総務部長になった井ノ本部長は、2023年…すなわち阪神・オリックス優勝パレードに際して、亡くなった県民生活部総務課長の上司に当たる県民生活部長という職にありました。
なので、一連の阪神・オリックス優勝パレードに関する疑惑について、何も知らないわけではなく、真相を語ることが求められる立場であるはずなのですが…
どうも週刊誌などによると、議会を回って亡くなった元西播磨県民局長のプライバシーに関する情報を吹聴して回ったり、部下である県民生活部総務課長の死を隠そうとしたりと、一連のトラブルを隠蔽するような行動が目につくとされています。
そうした中、2024年8月1日には、井ノ本総務部長が7月30日から病欠することが報じられます。
そして、井ノ本総務部長は8月16日、総務部長を退いて総務部付けとなり、本人の希望か斎藤知事の意向かは分かりませんが、結果として要職から更迭されることになるのです。
真相を誰も語らぬまま、次々と表舞台からいなくなる牛タン倶楽部…
せっかくの阪神・オリックス優勝パレードに水を差されたという思いをファンが持つ中、果たして何が真実で、誰が責任をとるべきかが、全く明らかにされない状況が、今もなお、継続しているのです。
サンテレビの取材で明らかになった「知事の指示」と「副知事の指示」
この優勝パレードの補助金キックバック問題について、2024年8月6日のサンテレビニュースが、かなり踏み込んだ報道を行っていました。
補助金が当初の1億円から増額されたのは、片山副知事の指示によるものであり、その指示があったことを示すメモが出てきたこと。
片山知事が補助金の増額に動いてから、各信用金庫からの寄付金が急に集まり始めたこと。
そして、当初は「3億7,500万円」だった補助金が、斎藤知事の声により4億円に増額され、こちらにもその内容が分かるメモが出てきたこと…。
片山副知事も斎藤知事も
ということを会見で言っていましたが、それを覆す資料が出てきたことで、これまでの説明についても信憑性が疑われるような事態になってきています。
なお、これらの資料は、当然斎藤知事や片山(元)副知事の部下だった県庁職員たちが作成し、そしてサンテレビに提出したもの。
映像から推測するに、おそらく公文書開示請求を受けて資料が出ているのだと思うのですが、ここまで具体的なメモが出てきてしまうあたり、県庁職員も、知事や牛タン倶楽部への忖度無しに「真実を知ってほしい」という思いで動いているのでは…と思わされます。
まとめ
以上、本日は、兵庫県を連日騒がせている「斎藤知事の告発問題」について、阪神ファンにとっても注目すべき「阪神・オリックス優勝パレードにかかわる不正問題」にフォーカスを当てて説明をさせていただきました。
阪神ファンにとって、そして関西の野球ファンにとって、非常にめでたいイベントとなるはずだった、阪神・オリックスの優勝パレード。
しかし、その優勝パレードの陰で、兵庫県に不正疑惑が生じ、そのことがきっかけで職員が自死するという、非常に悲しい出来事が起こっていました。
そして、その出来事は、一連の兵庫県の疑惑を構成する、1つのパーツに過ぎず、一連の疑惑を内部告発した当事者もまた、自死している…。
あまりにも闇が深すぎる、兵庫県の疑惑。
兵庫県庁の1階ロビーには、斎藤知事と岡田監督、そして近本選手が映った優勝パレードの写真が飾られています。
本来であれば、地元球団・阪神タイガースの優勝を知事が祝うという、とてもすばらしい写真になるはずだったのですが、一連の疑惑が大きく報じられ、そして職員が相次いで自死している状況を鑑みると、とてもこの優勝パレードを振り返って喜ぶ気にはなれません。
なぜ、こんなことが起こったのか、そして真相は何なのか、亡くなった人たちへ、形だけの「お悔やみ」ではない、真の謝罪の言葉は向けられるのか…。
2024年9月26日、兵庫県議会から不信任決議を受けた斎藤知事は、記者会見し、出直し知事選に出馬しようとしています。
果たして、選挙戦の中で、真相は明らかにされるのか…。
阪神ファンとして、そして一人の人間として、この問題、注目し続けようと思います。