野球やソフトボールは好きでも、道具やルールの多さに尻込みする人は少なくありません。そこで注目されているのが、ゴムボールひとつで遊べて15〜20分で試合が終わるBaseball5(ベースボールファイブ)の基本ルールです。都市の公園や学校のグラウンドなど限られた場所でも実施でき、年齢や性別を問わず楽しめる点が大きな魅力になっています。
Baseball5(ベースボールファイブ)とは?
Baseball5(ベースボールファイブ)は、キューバ発祥の手打ち野球を基に、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が2017年に競技化した新スポーツです。野球やソフトボールの基本を残しながら、誰でも始めやすいシンプルさに再構成されています。
現在は世界70カ国以上で普及し、日本でも学校や地域イベントへの導入が進行中です。さらに2026年のダカール・ユースオリンピックで正式種目に採用される予定で、Baseball5(ベースボールファイブ)のルールは国際的な注目を集めています。
参考サイト:Baseball5 JAPAN
Baseball5(ベースボールファイブ)のルール
Baseball5(ベースボールファイブ)のルールは、野球やソフトボールの雰囲気をぎゅっと凝縮した新感覚スポーツです。短時間で進むスピード感や、道具を最小限にしたシンプルさが大きな魅力になっています。
こちらは基本ルールやフィールド、攻守の流れまで順に見ていきましょう。
基本ルール
打者はボールを自らトスし、手のひらや拳で打ちます。最初のバウンドがノーヒットゾーンを越えなければアウトとなります。3アウトで攻守交代し、試合は5イニング制です。同点時はタイブレークで再開され、3回15点差・4回10点差でコールドが成立します。スライディングやダイブは禁止され、安全性を重視した設計になっています。
参考サイト:5STARs
フィールドと人数
公式フィールドは21m四方で、塁間は13mです。守備はファースト、セカンド、ショート、サード、ミッドフィルダーの5人で構成されます。投手や捕手を置かない点が大きな特徴です。リエントリー制により交代選手も再出場でき、少人数でも試合を円滑に進められます。都市部では既存の壁をフェンス代わりに利用できる柔軟さもあります。
攻撃と守備の流れ
攻撃は打者がボールをトスして打つことから始まります。走者は一塁から本塁まで進めば得点になり、守備はフォースアウトやタッチアウトを狙います。打球がノーヒットゾーンに落ちればアウト、フェンス直撃や越えた場合もアウトでホームランは存在しません。1イニングは1〜2分で終わることもあり、試合全体はテンポ良く進みます。
Baseball5の魅力と楽しみ方
Baseball5(ベースボールファイブ)は、道具が少なく短時間で楽しめる手軽さが魅力です。子どもから大人まで一緒に参加でき、幅広い世代が同じフィールドで盛り上がれます。こちらでは、その楽しみ方や魅力を具体的に紹介します。
道具がいらない手軽さ
必要なのは専用のゴムボール1つだけで、バットやグローブは不要です。素材はリサイクルや天然ゴムが使われることもあり、環境面にも配慮されています。高価な道具が不要なため、学生や社会人サークル、親子の遊びまで気軽に導入できます。
短時間で盛り上がれる
1試合は15〜20分で終了し、最短なら60分で3試合を行えます。1イニングは1〜2分で進行することもあり、攻守交替の速さが特徴です。短い時間で楽しめるため、学校行事やイベントでも人気が高まっています。
年齢や性別を問わない公平さ
Baseball5(ベースボールファイブ) は男女混合で行うことが前提です。手打ち方式のためパワー差が出にくく、小中学生から社会人まで幅広い層が参加できます。体格や経験に左右されにくい設計が、多世代で楽しめる理由です。
Baseball5とソフトボール・野球の違い
Baseball5(ベースボールファイブ) は、野球やソフトボールと比べても大きな違いが目立つ競技です。フィールドの広さや人数、必要な道具、さらには試合のテンポまで異なり、それぞれの特徴が際立ちます。ソフトボールと野球の違いと同じように、似ている競技ですが明確な違いがあります!
こちらでは主な違いを3つの視点から解説します。
参考サイト:全日本野球協会
フィールドと人数の違い
Baseball5(ベースボールファイブ) は21m四方のフィールドにベース間13mを設定し、5人制で実施されます。野球は塁間27.4mで9人制、ソフトボールは18.3mで10人制が一般的です。Baseball5は少人数で行えるため場所を選ばず、学校や地域イベントでも導入しやすい設計です。環境や人数の違いが、この競技の手軽さを支えています。
道具の違い
Baseball5(ベースボールファイブ) は専用のゴムボールだけを使用し、打者は素手でプレーします。野球は金属バットや革製グローブを含め一式で約10万円、ソフトボールも約5万円かかるとされます。
一方でBaseball5は500円前後のボールがあれば始められるため、圧倒的に低コストです。道具面での違いが、誰でも気軽に参加できる要因になっています。
ゲーム展開の違い
Baseball5(ベースボールファイブ)のルールは5イニング制で、1試合は15〜20分程度です。攻守交替が速く、1イニングが1〜2分で終わることもあります。野球は9イニングで約3時間、ソフトボールも7イニングで2時間前後かかるのが一般的です。
さらにBaseball5にはホームランがなく、フェンス直撃や越えた打球はアウトとなります。短時間で展開が進む点が、この競技の大きな魅力です。
まとめ
Baseball5は野球やソフトボールを基にした新競技で、専用のゴムボールだけでプレーできます。5人制・5イニング制で試合は15〜20分と短く、学校や地域イベントでも採用が進んでいます。Baseball5(ベースボールファイブ) は少人数でも盛り上がれ、男女混合で公平に楽しめる設計です。
2026年のユースオリンピック正式種目として国際的注目が高まり、世界70カ国以上に普及が広がっています。