プロ野球には、目を見張るようなプロ野球の連勝記録が存在します。しかしその裏には、忘れられない“連敗の記憶”も刻まれています。本記事では、セ・リーグとパ・リーグそれぞれのプロ野球連勝記録・連敗記録をわかりやすく紹介します。
プロ野球連勝記録はどのチーム?リーグ別に紹介
プロ野球で最も連勝したのは、どのチームなのでしょうか?セ・リーグとパ・リーグ、それぞれのプロ野球の連勝記録を見ていきましょう。
セ・リーグ最多のプロ野球連勝記録は?
セ・リーグ最多のプロ野球の連勝記録は、1976年の読売ジャイアンツが達成した14連勝です。5月に記録したこの快進撃は、投打のバランスが見事にかみ合った結果でした。この年のジャイアンツは、8月にも13連勝を重ねるなど勢いに乗り、最終的にリーグ優勝を果たしています。当時の主力には中畑清や張本勲などがおり、まさに黄金期ともいえるチームでした。
パ・リーグ最多のプロ野球連勝記録は?
パ・リーグで最も長いプロ野球の連勝記録は「18連勝」で、1954年の南海ホークスと1960年の毎日大映オリオンズが記録しました。いずれも圧倒的な戦力と安定感を武器に、他球団を寄せつけませんでした。
さらに、2005年には福岡ソフトバンクホークスがプレーオフを含めて同じく18連勝を達成しています。
ただし、公式戦のみの記録で見ると、2004年の西武ライオンズによる13連勝が最多とされます。セ・リーグよりも記録上は上回っていますが、プレーオフ制度などの違いも影響しており、単純比較はできません。
プロ野球で最多連敗したチームは?リーグ別に紹介
プロ野球の連勝記録が華やかなら、連敗記録はその裏側になります。球史に刻まれた“止まらない苦しみ”の数々を、こちらでは紹介します。
セ・リーグ歴代ワーストはヤクルトの16連敗
セ・リーグで歴代最多の連敗記録は、ヤクルトスワローズの16連敗です。1970年に続き、2019年にも同じ数字で並び、苦しい時期を迎えました。この年は主力の離脱や継投の乱れが目立ち、試合ごとのミスが連鎖。「金縛りにあっているようだった」と語る関係者の言葉も印象的でした。ベンチの空気は重く、表情に余裕のない選手たちの姿が映像にも残っています。
セ・リーグ歴代ワーストは千葉ロッテの18連敗
千葉ロッテマリーンズは1998年、プロ野球史上最多となる18連敗を記録しました。不調とは裏腹に、当時のチーム打率はリーグ1位、防御率は2位という異例の状態でした。リリーフ陣の負傷が相次ぎ、河本育之と成本年秀の離脱が痛手となります。黒木知宏が抑えに回りましたが、流れを変えるには至りませんでした。
「七夕の悲劇」と呼ばれた17敗目では、土壇場での逆転弾にスタンドも沈黙。報道も過熱し、連敗は社会現象に。ですが、ファンの声援は最後まで絶えませんでした。
まとめ
プロ野球における連勝記録や連敗記録は、数字だけでは語れません。そこには、選手たちの努力やチームの空気感が色濃く表れています。プロ野球の連勝記録を追うことで、勢いに乗るチームの強さや結束力が見えてきます。
最近ではオリックスや阪神の活躍で、新たな記録の誕生も現実味を帯びてきました。記録の先にある“物語”に目を向けると、野球というスポーツがもっと魅力的に感じられるはずです。