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世界最速ピッチャーは188キロで投げる?最遅は?世界・日本の記録を調査

世界最速ピッチャーは188キロで投げる?最遅は?世界・日本の記録を調査
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野球を観戦していると、選手たちのファインプレーや試合の決着にはもちろん目が行きますが、ピッチャーの球速にも注目しますよね。思わぬ球速が表示された時は、自然と会場がざわつきます。今回は世界最速のピッチャーが188キロで投げるという噂が本当なのか、また世界記録と日本記録それぞれの球速、再遅記録についても調査していきます。

ピッチャーで世界最速!188キロで投げるって本当?

2018年1月、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)に所属していたトレバー・バウアー投手が、オフシーズン中の高強度トレーニング中にピッチャーとして世界最速の球速188キロを記録しました。この驚異的な数字は、専用施設に設置された電光掲示板に表示され、その場にいた関係者や見学者たちからは驚きと歓声が上がりました。

公式戦での記録ではないものの、野球界に衝撃を与える出来事となり、SNSやメディアでも大きな話題となりました。バウアー投手は以前から最先端のトレーニングを積極的に取り入れており、その成果がこの記録に結びついたのかもしれませんね。

トレバー・バウアーってどんな選手?

トレーニング中とはいえ、球速188キロという驚異的な数字を叩き出したトレバー・バウアー投手は、2011年にMLBドラフト1巡目(全体3位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団しました。2017年にはクリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)で自己最多となる17勝を挙げ、将来を嘱望される存在となりました。

その後、ロサンゼルス・ドジャースに移籍しましたが、在籍中に女性への性的暴行疑惑が浮上し、MLBから長期の出場停止処分を受けました。メジャー復帰の道が閉ざされる中で、日本プロ野球・横浜DeNAベイスターズへ移籍。高い実力を見せる一方、SNSでの発言が物議を醸す場面もありました。2024年3月にはメキシコ・リーグのメキシコシティ・レッドデビルズ入りが発表され、現地でも活躍。その後、2025年シーズンから再びDeNAに復帰し、日本のマウンドに立つことが決まっています。

球速の世界記録は?

メジャーリーグでの公式戦で最も速い球を投げた投手は、アロルディス・チャップマン投手です。2010年9月24日に行われた試合で、169.1km/hの記録を叩き出しています。彼は2011年4月18日にも170.6km/hを記録していますが、テレビ中継の際はこの数字よりも低い数字で出ていたため、公式記録としては認められていないそうです。ちなみに、2024年シーズン中に、100マイル(約161km/h)を超えた投球数が算出され、過去4年間で急激に増加していました。メジャーリーグの球速はどんどんハイスピード化され、投手陣の競争率が高くなっています。

球速の日本記録は?

日本プロ野球での公式戦で最も速い球を投げた投手は、巨人所属のチアゴ・ビエイラ投手です。彼は2021年8月13日に行われた試合で166km/hをマークしています。また、外国人選手である、広島所属のロベルト・コルニエルに加えて、2023年4月28日の試合では日本の期待の星である佐々木朗希選手、2016年10月16日の試合では、現在メジャーで大活躍中の大谷翔平選手が165km/hの記録を叩き出しています。

2024年の日本人最速記録は?

2024年に行われた試合の中で、最速記録をマークした日本人選手は、ロッテ所属の佐々木朗希選手でした。最高球速は162km/hと、ベテラン選手たちを委縮させるほどの豪速球を記録しています。外国人選手に比べて、日本人の体つきは細いものの、むしろ外国人選手を追い越すレベルまで達してきている日本人選手たちに期待がもてます。佐々木選手の次に最速記録を出したのは、オリックス所属の山下舜平大選手でした。来シーズンはこれまでの記録を塗り替えることのできる選手がいるのか期待が高まります。

最遅の記録は?

スピードガンと呼ばれる速度測定機能が日本プロ野球に導入された初期の1979年、当時日本ハムにいた高橋重行投手が47km/hの最遅の球速を記録したというデータが残っています。また、メジャーリーグでも2021年8月7日に野手のブロック・ホルトが敗戦処理で登板した際、30マイル(約48.3km/h)という超スローボールが計測され、話題を集めました。

現在、日本プロ野球では「トラックマン」や「ホークアイ」といった最新の球速測定システムが全球場に導入されています。しかし、スローボールは正確に測定できないことも多く、一部球場では測定不能と表示されることがあるのだとか。その中で、エスコンフィールド北海道では計測が可能とされており、伊藤大海投手が投じたスローボールが53km/hと表示された例もあるようです。

出典:大キング

スローボールとは?

スローボールとは、意図的にゆっくりと投げるボールで、打者のタイミングを外すために使われる投球です。速球とのスピード差を活かして、打者を迷わせたり、打ち損じを誘う効果があります。

大きな山なりの軌道を描く「イーファスピッチ」や、落ちる「チェンジアップ」などが代表的な例です。スピードガンで50〜60km/h台の球が表示されることもあり、プロの試合でも使われることがあります。見た目は遅く感じる球でも、上手に使えば非常に効果的な手法と言えるでしょう。派手さはないものの、投手の技術やセンスが光る奥深い投球のひとつですもあります。

スローボールのメリット

スローボールの最大のメリットは、打者のタイミングを狂わせられることです。速い球と遅い球をうまく織り交ぜることで、打者の読みを外し、凡打や空振りを誘いやすくなります。また、肩や肘への負担が少ないため、体力温存にもつながるのだとか。

ストレートや他の変化球がより速く感じられるようになり、ピッチング全体の幅が広がるのも魅力です。さらに、予想外のタイミングで投げることで、観客や解説者も驚かせることができることから、戦術としてだけでなく演出としても面白いことがわかります。

スローボールのデメリット

スローボールには効果的な使い方がある一方で、いくつかのデメリットもあります。最大のリスクは、読まれてしまったときに打たれやすいという点です。タイミングを合わせられると、ヒットやホームランにつながる可能性があります。

また、スピードが遅いため、見送られてボール判定になることも多く、コントロールが重要です。頻繁に使いすぎると、打者に見抜かれ、効果が薄れることもあります。さらに、一部の観客やファンからは「ふざけている」と誤解される場合もあるかもしれません。慎重なタイミングと使い方が求められる、リスクと隣り合わせの投球とも言えるでしょう。

まとめ

今回は、ピッチャーの中で世界最速を記録したトレバー・バウアー投手は188キロで投げるのか、また球速の世界記録、そして日本記録と最遅記録まで幅広く調査しました。日本プロ野球でも、メジャーでも、2024年シーズン中は数々の選手たちの活躍ぶりを見ることができましたね。ただ、史上最速の169km/hは2010年以来更新されてないということで、188キロという数字は簡単に達成できるものではない数字だということが素人でもわかります。

一方、スローボールで最遅記録を更新する選手もいることがわかりました。

これらの数字をこれから誰が塗り替えることができるのか、また来シーズン世界最速・再遅ピッチャーが現れるのか、待ち遠しいですね。今後も勢いの止まらない選手たちの活躍を応援していきましょう。

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