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アンダースローの最速は何キロ?有名選手は誰がいる?現役選手も紹介!

アンダースローの最速は何キロ?有名選手は誰がいる?現役選手も紹介!
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地面すれすれから放たれるアンダースローの一球には、他の投法にない魅力があります。見た目はゆったりでも、打者の体感では140km/h級と語られる鋭さを秘める一球です。独特のリリース角度と回転軸が生む“錯覚の速球”は、今も多くのファンを惹きつけてきました。

本記事ではアンダースローの最速記録、日本・海外の名投手、現役で挑む投手たちを紹介します。

アンダースローとは?

アンダースローは、腕を横から下へ振り下ろし、地面近くでボールを放します。リリースはオーバースローより約50cm低く、打者の目線を外します。地面付近から伸びる直球は浮き上がって見え、沈む変化球と合わせれば反応を遅らせやすいです。

肩や肘の負担が少なく、長く投げやすい点も魅力です。平均球速は約128km/hでも、角度の効果で体感は速く感じます。アンダースローの最速を狙うなら、筋力より全身の連動とテンポを重視しましょう。直球とシンカーで低めを丁寧に攻めれば、球速以上の効果が出ます。

アンダースローの最速は何キロ?

アンダースローの魅力は、独特なフォームと軌道の組み合わせにあります。

こちらでは、日本とメジャーリーグで記録されたアンダースロー最速の投手を紹介し、球速の限界と投法の違いを比較します。

日本プロ野球での最速は140キロ前後

日本プロ野球では、牧田和久の141km/hが公式に確認されたアンダースローの最速記録です。次いで下川隼佑が137km/hをマークし、現役では注目株となっています。牧田は直球と超スローボールの緩急を巧みに使い、制球でも群を抜いた投手でした。

地を這うようなフォームが打者の視線を乱し、若手にも大きな影響を与えました。この系譜は今もNPBで息づいています。

メジャーリーグの最速も140キロ前後

メジャーリーグでは、ダレン・オデイが142km/hを計測し、アンダースロー最速級の一人として知られています。極端に低いリリースから伸びる直球は、打者の視線を外して空振りを誘います。

チャド・ブラッドフォードも137km/h前後の速球で中継ぎとして存在感を示し、球速を超える“錯覚の速球”でファンを魅了してきました。アンダースローはフォームの個性が結果を左右する、非常に戦略的な投法です。

アンダースローの有名選手

日本球界では、技巧派から最速クラスまで多彩なアンダースロー投手が活躍してきました。こちらでは渡辺俊介、牧田和久、高橋礼の3名を例に、それぞれの個性と功績を振り返ります。

渡辺俊介(元ロッテ)

渡辺俊介は、地上約10cmという異例の低さから投げる独特のフォームで「ミスターサブマリン」と呼ばれています。最速は135km/h前後ですが、打者の視線をずらす角度と精密な制球で勝負してきました。

出典:プロ野球チャンネル パ

2006年のWBCでは日本代表として世界の舞台で存在感を示し、強打者を翻弄しています。現在は息子の俊介ジュニアが大学代表としてアンダースローを継承し、そのDNAは次世代へと受け継がれています。

牧田和久(元西武→MLB)

牧田和久は、アンダースローで最速141km/hを記録した稀有な投手です。西武では守護神として活躍し、防御率2点台を複数年維持しました。130km/h台の直球と90km/h台の超スローボールを織り交ぜる緩急で、打者を手玉にしてきました。

2018年にメジャーリーグのパドレスへ移籍し、独自のフォームで全米の注目を浴びました。引退後は投球理論を発信し、若手育成にも取り組んでいます。

参考サイト:Number Web

高橋礼(ソフトバンク)

高橋礼は、現役アンダースロー投手の中で最速138km/hを誇るトップクラスの存在です。テンポの良い投球と安定した制球で打者のタイミングを外す術を磨いてきました。2019年に新人王を獲得し、現在は巨人でさらなる進化を遂げています。

引用元:巨人軍 公式サイト

体の開きを抑えた改良フォームとデータ分析を融合した“進化型アンダースロー”として注目を集め、球界屈指の技巧派として存在感を示します。

現役で活躍するアンダースロー投手

NPBでアンダースローは全体の約1%と希少です。

  • 高橋礼(巨人)
  • 中川颯(DeNA)
  • 下川隼佑(ヤクルト)

三者三様の役割で起用の幅も広がっています。

高橋礼は最速138km/hの直球で先発を支え、中川颯は制球と緩急で中継ぎを安定させています。下川隼佑は育成出身ながら137km/hを計測し、アンダースローでの最速を視野に入れる存在です。社会人では竹下祥吾(Honda鈴鹿)の台頭も目立ちます。

学生もフォーム解析やAIを取り入れ、再現性が向上しています。技術とデータの進化が、この投法を再び前面へ押し上げる流れです。

アンダースローは球速よりキレと制球が命

打者を抑える主因は速度よりも軌道と回転で、低いリリースが見え方を変えます。低いほど回転軸は斜めに傾き、“浮いて落ちる”錯覚を生む現象です。130km/h前後でも体感は速く、打者は差し込まれがちです。回転は平均2100rpmを目安に安定させると、ばらつきが減ります。

シンカーと直球を配分して上下の目線差を作り、空振りを奪いやすい設計です。全身で投げれば肩肘の負担が分散し、継続性も高まります。

アンダースローでの最速を追うより、再現性と制球の質の徹底が先決です。テンポを保てば、長いイニングでも崩れにくくなります。

まとめ

アンダースローは、球速よりも角度と回転で反応を遅らせ、芯を外すことに長けた投法です。低いリリースと安定した回転数が噛み合い、体感速度を押し上げます。

日本では牧田和久が141km/hを計測し、アンダースローにおける最速の代表例として広く知られています。高橋礼や下川隼佑ら現役が系譜をつなぎ、育成出身の台頭も増え、流れは途切れていません。

速さだけを追わず、制球と緩急、配球設計で失点を減らす発想が、この投法の中核でした。フォーム改良とデータ分析が進み、個性を生かす攻略法も磨かれ、次の段階へ進みます。