プロ野球の日本一を決める「日本シリーズ」につながるのが「クライマックスシリーズ(CS)」ですが、今年はリーグ3位だったDeNAを中心に、最後の最後まで目が離せない試合を繰り広げてくれました。連日ニュースなどで取り上げられることの多かったクライマックスシリーズですが、ルールや仕組みを理解できていない人も多いのではないでしょうか今回は、そんな人のために、クライマックスシリーズのルールや仕組み、また優勝まで何勝必要なのかを解説します。
クライマックスシリーズの仕組みは?
クライマックスシリーズは、日本シリーズで年間の優勝チームを決めるために、各リーグの上位3チームが争い合います。また、クライマックスシリーズの中でもファーストステージとファイナルステージに分けることができます。それでは、その二つのステージの特徴について次のパートで解説します。
ファーストステージとファイナルステージって何?
ファーストステージは各リーグの2位と3位チームが3試合戦い、先に2勝した方がファイナルステージに進むことができます。そのときに進んだファイナルステージでは、ファーストステージで勝ち上がったチームとリーグ1位のチームが6試合行い、先に4勝したチームが日本シリーズへ出場できます。リーグ1位のチームには1勝のアドバンテージが与えられる上、試合はすべてリーグ1位の本拠地で行われます。
クライマックスシリーズのルールは?①~予告先発制度~
試合の決着をつける上でかなり重要となる先発投手ですが、元々パ・リーグのみが採用していた予告先発制度を、2018年からはセ・リーグも加わって導入し始めました。現在は、パ・リーグは試合終了後に翌日の先発投手を発表し、セ・リーグは試合前に翌日の先発投手を発表しています。前日に先発投手が把握できることによって、中継ぎ投手の配置や攻めや守りの作戦を練ることができます。もちろん、当日の試合も見ごたえはありますが、両チームがどのような戦法で勝負するのかも、見ている側は気になりますよね。
クライマックスシリーズのルールは?②~延長と勝ち負け~
クライマックスシリーズにおいて、延長戦は普段と変わらず12回まで行いますが、12回終了の時点で、同点の場合だと引き分けになります。対戦成績が五分の場合は、リーグ戦の順位が上のチームが勝ちという判断になるので、リーグ戦の順位も重要だということがわかりますね。
クライマックスシリーズ2024の結果は?
今年のクライマックスシリーズでは、セ・リーグ1位の巨人、2位の阪神、3位のDeNA、そしてパ・リーグ1位のソフトバンク、2位の日本ハム、3位のロッテが対戦しました。2位や3位のチームが日本シリーズに出場すると、下克上と呼ばれるのですが、なんとDeNAが見事セ・リーグ優勝を果たした巨人を倒した挙句、日本シリーズではパ・リーグ優勝のソフトバンクを倒し、日本中を盛り上げてくれました。いくらハイレベルの選手をそろえていても、試合当日は何が起こるかわからないですね。
まとめ
今回は、クライマックスシリーズ(CS)の仕組みやルールについて、詳しく解説しましたが、ご理解いただけたでしょうか。何気なくテレビに映る選手たちの様子を見ていた人も多かったと思いますが、日本シリーズに続くクライマックスシリーズの仕組みを知ったうえで見ると、また違った意味で試合を楽しんで視聴できるかと思います。2024年も最後の最後まで混戦が続き、思わず声が出てしまうほどむずむずもわくわくも感じられる試合でしたね。来年もパワーアップした姿で優勝を目指す選手たちの活躍が楽しみです。